先日、掲載した journal さんの記事の中で、”左右差があるのですがどうしたらいいですか?”という問いがありました。
回答としては、”苦手な方を少し多めにアプローチを入れましょう”、と しましたが
その時も今も、何て答えるかは 少し悩んでいます。
というわけで、今回は身体の左右差について、少し解説します。
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◯ 左右差ができる、理由
順不同でざっくりですが、こんな理由が考えられます。
・ 身体の構造;横隔膜の位置/形や内臓の位置によるもの(肝臓は右が大きいし、心臓は左寄り)、骨の発達の左右差 等
・ 右脳・左脳 の機能(右利き・左利き)
・ 入力情報の左右差;視力・聴力・三半規管 等
・ 噛み合わせ
・ 怪我の既往;捻挫とか骨折とか
・日常生活/仕事の内容;手作業が多い、学校の先生(黒板に書く)、キャリーバックを引く、車の運転 等
・生活習慣・環境(日常生活の内容とも被る);テレビの位置、台所の動線(右から左が多い とか)小さい子どもと手を繋いでよく歩く 等
色々な理由がありますよね。
そんなことから、”骨盤が歪んでいるからです”とか、”バランスが悪いですね”等と、巷の整体でよく言われるようですが、 ”まぁそうですね。基本 皆さんありますよね” と思っていまします
また、これは歳を重ねれば重ねる程、この内容で”進化”していくため、左右差等身体の癖は強くなっていくと思います。
◯ 左右差について、認識しておいたら良いこと
・基本、左右差はあるということ
心臓や肝臓や脳機能の構造を考えたら、それは、、どう考えても左右差できますよね。
但し、大きくなると、それが積み重なることにより、バイオメカニカル(生体力学)的に負担がかかり、その負担がかかり続けたところに、組織変性(=変形等)等が起こり、痛みの原因の一つとなりやすい。
そのため、ある程度使い方を注意したり、リセットすることを、お薦めします。
例えば、虫歯にならないようにご飯を食べない、ってないですよね。そのため、食べたら歯磨きをするかのように、体も元に整えてもらえれば、と思うのです。
◯ 対処方法
というわけで、その”リセット方法”ですが
左右差がある理由は、本当に多岐に渡るので、”これをしたら取れる!”というのもは、正直あまりないかもしれません。
皆さんが、簡単に取り入れられそうな事をいくつかご紹介。
1. 左右差をリセットする、”エクササイズ”をする
・フォームローラー (商品名としては、ストレッチポール)等に、寝転がり エクササイズをするのは、比較的手頃で わかりやすいので、皆さんによくおすすめしています。 あまり考えなくても、背骨の真下にこの”ポール”を入れて、バランスをとりながら 呼吸したり腕や肩や脚を動かすだけで、ある程度中心にリセットされるので、おすすめです。
・ヨガ;他方向の動きを、基本ゆったりしながらするので、緊張していた筋肉が緩んだり・力が入力できていなかったところに力が入ったりして、リセットされやすいです。動画を見てやる人は、少し自分が”気持ち良い”と感じる方の動きの回数を増やしたり、止めてる時間を増やす と良いかもしれません。 パーソナルのヨガだと、その方にあった方法・量でアプローチされるので、特に左右差が強い人にはおすすめです。
・ラジオ体操;基本的な動きがある程度入っているので、無理なく続けると、”その日の硬さの状態”がわかるので、おすすめです。 無理なく動きを繰り返しているだけでも、柔軟性は改善されるので、”無理なく”がポイントです。(逆に”無理に”すると、傷める可能性があるのでお気をつけて)
2. 生活習慣を見直す
・テレビの位置や、ソファの座っている位置、荷物の持ち方
・いつも、”どちらだけ”を向いていませんか? よく聞くのは、ソファの左端に座って、右側にあるTVモニターを見ている、という方。 たまには座る位置を逆にしてみたり、モニターの位置を変えても良いかもしれませんね。 PCも同様です。モニターの位置は?資料の置く場所、片方ではないですか??
台所の座る位置も、もしかすると時々席替えした方が良いかもしれませんね。
・荷物は、片方だけにしている方も多かったり、気をつけてくれている方もいたりもするのですが。荷物を持ち替えても、片方に体を曲げたまま左右変えている人も多く見られます。 荷物を持ち替えた時、身体の左右の曲がりも変わっているか、ちょっと意識してみましょう。
・立っている時の体重を乗せる側
台所の動線環境は、変えられないことも多いですよね。なので、洗い物をしている時の立ち方や、コンロの前に立つ 時の立ち方、いつも同じ側に載せていないか、ちょっとチェックしてみてください。 男性の方も、電車の待ち時間、立っている時間、ちょっと気にしてみてください。
3.目や耳について
ヒトは、視覚や聴覚や三半規管のバランス等々から情報を得て、動いているので、個々の情報にエラーがあると、身体は曲がりやすいです。
となると。 視力の左右差がある方、多くいらっしゃると思います。ヒトはいつも使いやすい方を優位にして使う癖があるので、たまには片目を隠して(閉じて)、使いにくい方の目をよく動かしてみましょう。目の動きも、筋肉がある程度コントロールしていますし、使ってあげることで使いにくい方の感覚も少し良くなって、バランスが少し改善しやすいですよ。
また、イヤホンを片方だけ爆音で聞いている、といった方もそのせいで左右差が生まれていたりもしますので、いつも”聴きやすい方”でだけ聞いていないか、確認しても良いですね。
少し苦手な方も使ってあげた方が、バランスはリセットされやすいです。
4.以前に大きな怪我をしたことがある方
色々な怪我をした後、リハビリをしっかりするような施設が増えたのは、ここ数年のように感じます。
皆さん、小さい頃に怪我したものや、最近怪我したところでも”大丈夫”といってそのままにして、ちょっと違和感や”緩さ”が残っていたりしませんか? その”違和感”程度のものでも、使い方や感覚の差は生まれます。
取りきれていない感覚が残る人は、、自分自身だと取れないことが多いので、専門家のところでリセットしてもらいましょう。
◯ リセットする専門家
左右差を取る、”整える”ことができるトレーナーさんが近年、とても増えてきたように思います。
特に感覚のアプローチが取り入れている方が増えてきている印象です。
また、PRIという、”「人体は左右対称ではない」という考えから、その非対称性から生まれた身体の代償的なパターン(本来適していない身体の使い方のパターン)から抜け出す。 身体をニュートラル(真ん中)へ導き、ニュートラルに戻したところから身体の機能を高めていく”をコンセプトにしたアプローチ方法も広く知れ渡ってきています。これも、トレーナーさん達が理解している方が増えてきています。 広く勉強している方に出会えると、良いかと思います。
ただ、怪我をした後の痛みは、、直後とか、痛みが残る方は、リハビリをきちんとしてくださる整形外科にいくと良いと思います。 ただ、”古い怪我”で”日常生活もスポーツもできている” という方は、リハビリ治療の処方が出ない(やったとしても物理療法だけ)というところもあるかもしれません。
”コンディショニング”というと幅が広いのですが、理学療法士の資格を持つ方のやっている自費施設だと、そこまできちんと取ってくれるかもしれません。(お約束はできませんが、、、
皆さんが、良い専門家に出会えますように。
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以上のように、ざっっくり理由をみてきました。
そう考えた時に、”左右差をなくすにはどうしたら良いですか” という質問への回答は、、やっぱりどう答えるべきだったのか、、、まだ悩みます。
それでも、少し硬い方をゆっくり深呼吸して、長めにアプローチする、は 対処療法的な方法としては、一番最初に挙げられるのかな、と思います。(根本解決的には、後です 苦笑)
ちなみに、右足にトラブルを解消したら左の肩の問題が解決した、という例もありますので、、一概には言えないことがたくさんあります。 皆さん各々の持つ問題が、きちんと紐解かれて 解決できますように。
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当施設 Physio Conditioning plus では、その方に起こっている 身体のトラブルについて、様々な角度から評価・介入して アプローチしていきます。 徒手介入も、皆さんに必要な動きを引き出すパーソナルのヨガも、PRIも、取り入れて提供しています。
数カ所の施設に治療に行ったけど、身体のトラブルが残って 困っている方、左右差に悩んでいる方、一度ご相談ください。
Ayumi
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